背景

登場人物について

漫画を実写化して成功した作品について

漫画作品を実写化する動きが近年加速度的に行われています、映画オリジナルの作品が減少する中で色々と利権があるのでしょうが賛否両論をあちこちで巻き起こしている。そんな中でも過去には大ヒットを記録した実写化も存在する。このサイトはそんな成功した漫画作品の実写化例を取り上げていきます。

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キャラ紹介

めいと大和

まずはなんといっても主人公とヒーローについてだ。それともヒロインとヒーロー、と言った方がいいか。どちらでも構わないが、この作品は内気で誰とも交流を測れなかった少女めいと傍から見ても美形で誰からもモテると言われる色男の大和が恋愛をしていく物語だ。この点で1つ元来の少女漫画とは異なるポイントがある。それはヒーローが最初からヒロインでもある主人公に惹かれているという点だ。最近の作品だと最悪の出会い方をしたため、険悪感や嫌いといった感情しかなかったが、プライベートを超えて深くまで関わって少しずつ惹かれていく、というのが少女漫画のヒーローにありがちな内容となります。しかし今作では最悪の出会い方をしたにも関わらず、そんなめいに積極的にアプローチするという展開なのだ。

そのためにめいが段々と大和を好きになっていくわけだが、そこに至るまでの過程がまた切実。それというのもめいのトラウマを大和が協力して解決し、彼女に人間らしい感情を教えていくのだ。恋愛的な好きもあるが、大和は内心でめいの心にわだかまるトラウマを解消し、彼女が彼女らしく一人の女性として生きて欲しいという思いもあってのことなのでしょう。大和と交流することで、めいは今まで知ることがなかった様々な感情を覚えていきます。喜怒哀楽はもちろん、度々大和と近しく応対する女性に向けての嫉妬心なども含めてだ。

やがてめいと大和がはっきりと両思いになった後は公認で付き合うようになる。それでも女性にモテる大和との恋愛は色々と波乱万丈だったが、それも含めて二人の絆は作中により強く固くなっていきます。

めいとあさみと愛子

大和という一人の男を巡ってめいは否応なく女性からの嫉妬という眼差しを浴びせられてしまいます。それが劇中における『及川あさみ』と『武藤愛子』という二人だ。どちらも大和を慕っており、加えて1人はキスをしており、もう一人は肉体関係を結んだことがあるという段階だ。ただどちらも大和からすれば‘友人'という関係に留まっており、彼自身も二人をそれ以上の存在に見ることはなかった。そもそもモテるからこそ、自分は本気で好きになった女性には親身になろうとしている姿勢だからこそ、めいに対する情熱も本物だった。

彼の内情をよく知らなかったから、まためいについてのトラウマなどを理解して三人は後に和解します。そしてあさみと愛子は大和とともにめいの良き理解者であり、親友にまでなったという。それは女性だからこそか、あさみに至っては大和と中学時代からの友人ということもあって女生徒からの妬みに遭っていたためにめいの気持ちが理解できたのかもしれません。そして愛子にしてもめいの置かれた状況を理解すると、彼女と自身を照らしあわせたからこその関係になれたと分析できます。恋人だけでなく、親友まで獲得してしまったというのは中々ご都合主義ではありますが、きっかけとしてはあり得るかもしれませんね。

女性目線での心象世界

今作の登場人物である女性たちは、女性社会におけるいくらかのよくある問題が描かれているように見える。例えば大和に妹である凪についても、かつては友人がいたものの自分の家に来てお菓子とゲームをすることだけを目的にして都合よく利用してたことを偶然耳にしたことから、引きこもりになってしまったという。ただこうした一件は現実にもあり、度々ネット上では自分の立場を利用するような人との交流で傷ついたという人も少なくないはずだ。

好きっていいなよ。 に登場する人物は過去、何かしら人間関係に問題を抱えてそれを克服するために10代ならではの苦しみが描かれている。それらが繊細に描かれているのも、今作の面白さと言えるでしょう。

乗り越えるのも容易くない

めいにしても大和にしても、それぞれが自分の抱えた問題やトラウマに引きずられながらも一歩ずつ解消していきます。とはいえ、そこはさすがの少女漫画らしく何処かドロドロとした愛憎極まる場面が出てくるなど登場人物たちをハラハラさせてくれます。

映画ではそこまでのシーンは再現できなかったため、物足りなかったと感じる人もいるでしょうが、それは仕方がない。実写化ではめいと大和の純愛を描く、それを主眼にしていると考えれば綺麗に表現されていると言えるはずだ。